経理メモ(な〜)

・内部監査・年末調整・のれん

【あ】 【か】 【さ】 【た】 【な】 【は】 【ま】 【や】 【ら】

申告・税金に関連する用語 簿記と関連性の高い用語

【経理・開業・入札・簿記用語】

・内部監査
内部監査(ないぶかんさ・internal audit)とは、「組織体の経営目標の効果的な達成に役立つことを目的として、合法性と合理性の観点から公正かつ独立の立場で、経営諸活動の遂行状況を検討・評価し、これに基づいて意見を述べ、助言・勧告を行う監査業務、および特定の経営諸活動の支援を行う診断業務」がその本質とされるものである。なお、監査役の監査および内部監査を総称して業務監査と呼ばれることがある。

・年末調整
年末調整(ねんまつちょうせい)とは、サラリーマンや公務員などの給与所得者に対して事業所等が支払った1年間 (1月〜12月)の給与・賃金及び源泉徴収した所得税について、原則として12月の最終支払日に再計算し所得税の過不足を調整すること。所得税法(第190条〜193条)に規定されている。 所得税は、1年分の所得について確定申告をすることによって納税するのが原則である。しかし確定申告では1年間の所得税をまとめて支払うこととなり納税者にとって高額になること、また国(税務 署)で個々の納税者(サラリーマンや公務員など)に対応しきれないことなどから源泉徴収義務者(給料・賃金の支払者)が納税者(従業員・公務員)の給料及びそれに対する所得税等を纏めて調整する制度が出来た。
一般のサラリーマンや公務員は年末調整をすることによってその年の所得税の税額が確定することから、確定申告をする必要はない。 しかし給与の年収が2,000万円を超えたり高額な医療費を支払った場合(医療費控除が必要な場合)、20万円を超える副収入がある場合、予定納税をしている場合、2ヶ所以上の事業所などから給与・賃金を受けている場合などは確定申告が必要である。

・のれん
のれん(goodwill)とは、企業の買収・合併時の、「買収された企業の時価評価純資産」と「買収価額」との差額のことである。(連結会計にあっては投資価額と被投資企業時価評価純資産のうち持分相当の差額)。企業結合(または投資)時は、被合併企業の資産・負債は、時価で再評価しなおされ、合併企業と合算される(パーチェス法)。(投資時には、連結会計の中でだけ被投資会社の資産・負債を時価評価する)買収価額と被取得企業の純資産は(時価で再評価しても)通常一致しない。そして、多くの場合、買収価額>被取得企業の純資産となる。継続企業は企業活動が長く継続することそれ自体により、単なる資産の寄せ集めよりも大きな、無形の価値(超過収益力。信用、ブランドイメージなど)を育てている場合が多いからである。そして企業買収(または投資)はその超過収益力を得たいために行われるのである。のれんの会計上の処理方法が企業のМ&А戦略に大きな影響を与えることもある。会社法適用以前には、連結決算では連結調整勘定として、単体決算では「営業権」ないし合併差益として表示され計上されていた。(いずれも制度上廃止。合併差益と全く異なる会計処理となる)